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佐渡・猿八 第十回「鳥越文庫」夏季講座 試演報告24(8月30日・上演後の挨拶) [佐渡猿八・試演会]

佐渡・猿八 第十回「鳥越文庫」夏季講座 試演報告24(8月30日・上演後の挨拶) 

大きなミスもなく(それは奇跡だったかも!)無事に終幕しお客様から大きな拍手を頂きました。その後、もう一度幕を開けてもらい頭巾を取ってお客様に全員でご挨拶しました。八郎兵衛さんがお礼の言葉を述べました。また大きな拍手を頂戴しました。座員の皆さんのお客様にお答えする満足そうな顔には、達成感が感じられました。

実際は、私も含めて欠点や修正点を沢山露呈することになったのですが、謂わばそのための試演会でしたし、これを機に座員の皆さんが益々真剣に稽古に励みたいという意思を示して下さったことが何よりの成果だったと思います。またお客様の前で演ずることの楽しさや責任も感じて下さったことにも私は嬉しく思いました。

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 ご挨拶の後幕が閉まり、座員の皆さんは抱き合ったりして感慨に浸りました。皆さんが身も心もひとつになれたと感じた瞬間だったと思います。こういった一体感を私は非常に重要だと常日頃感じていましたのでこのことも大変嬉しく思いました。

この皆さんの感慨に水を差すようだったのですが、私は瞬間的に皆さんを私の太夫台のところに集めました。

「はーい皆さん、こちらへ来て下さい。演技することよりも礼儀の方がもっと大切なのですよ。いいですか。皆さん、有難うございました。」

それに応えて太夫台に集まって下さり、皆さん大きな声で、「有難うございます。」と言って下さいました。この時の座員の皆さんの笑顔を私は生涯忘れることはないでしょう。また全員がわが子のように可愛く思いました。

「弟子子(でしこ)と言えば我が子も同然」。菅原伝授手習鑑の寺子屋の武部源蔵の心境が分かるような気がしました。八郎兵衛さんは私以上だったに違いありません。

本当なら私が太夫台から降りてもよかったのですが、私は90分の正座したままの弾き語りで足の感覚がなくなっていました。文楽で入門すると芸を教えられることよりも、先ず頭を下げる角度、手の付き方など挨拶の仕方、草履をそろえること、お客様にお茶を出したり片付け、掃除などなどから教えられます。これと同じには無理ですが少なくとも古典芸能にたずさわる以上、最低限のこの世界の礼儀を座員の皆様に徐々にお教えしていくことも八郎兵衛さんと私の責任だと痛感しました。

まだまだお客様の前でお見せするのは恥ずかしい拙い内容でしたが、初舞台が大過なくすんだことの成果は自信にもつながる筈です。

鳥越先生や約70から80名のお客様に心から御礼を申し上げたいと思います。


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